父親から叔父さんの新築祝いに、「結構な普請でございますな。天井は薩摩のウズラ木目、左右の壁は砂ずりで、
畳は備後の五分縁でございます」等と、家のほめ方を紙に書いてもらった与太郎、
上手く行けば御小遣いがもらえるだろうとやって来るが書かれた紙をたどたどしく読むだけで、
叔父さんも呆れる始末。ただ、父親からは、叔父さんが台所の柱にある節目を気にしているから
「秋葉様のお札を貼れば、節目は隠れて火の用心になる」と言うように教えられていたから、
台所へ自分から入って行って教えられた通りに言うと、叔父さんが感心して与太郎に小遣いをくれる。
調子に乗った与太郎は、叔父さんが大事にしている牛も父親から教わった通り誉めるが、
「お前ぇが、誉めてくれても、相手は畜生だから、こっちへ尻をむけて、ああやって糞をぽたぼたやるんだ。
掃除するそばからやるんだから、あの穴が気になるなあ」と叔父さんが言うので、与太郎益々調子に乗って、
「穴が気になるんなら、秋葉様のお札をお貼んなさい」
と台所と同じように言ってしまう。呆れた叔父さんが
「やっぱり、お前は少し足りないようだな。この罰当たりが。何だってあんなところへ有り難い御札を貼るんだ？」
と言うので、与太郎曰く
「穴が隠れて屁の用心になります」

今年の初笑い新年例会は、桂　雀喜師匠の「家ほめ（牛ほめ）」からはじまりました。
「笑門来福」笑い初めで、今年も元気にとの例会は、部長公式訪問例会でもあります。
通常、お二人の主査随行の所、この日は５人もの主査の皆さんが出席して下さいました。
柔らかい口調の藤田部長ですが、決して「家（センチュリー）ほめ」では無い事を
メンバー皆が意識しなければ、笑い初めで出した元気も
「屁のつっぱりにもなりません」ということにならない様、頑張りましょう！